Social History of Japan<br> 「冒険・探検」というメディア―戦後日本の「アドベンチャー」はどう消費されたか

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Social History of Japan
「冒険・探検」というメディア―戦後日本の「アドベンチャー」はどう消費されたか

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  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784589043153
  • NDC分類 290
  • Cコード C3336

出版社内容情報

未知なる世界を伝えてくれた日本の「冒険・探検」は、どのように「消費」されてきたのか? 戦前・戦後の学術探検から、堀江謙一、三浦雄一郎、植村直己、角幡唯介ら冒険家・探検家と呼ばれた人たちの言説とそれを伝えるメディアの関係性に注目。それぞれの冒険・探検が当時の日本社会やメディア状況において、どのように取り上げられ、消費されてきたのかを解明する。
*本書で取り上げる人物:小田実、堀江謙一、三浦雄一郎、植村直己、川口浩、猿岩石、栗城史多、角幡唯介 … など

内容説明

「冒険・探検」というメディア(「外部」と「日常」をつなぐ媒介者)に、人々は何を読み込んできたのか(消費してきたのか)。本書では、戦後の日本社会で活躍し、「冒険家・探検家」と呼ばれた人々に注目し、彼らがメディアの中でどのように語られ、それぞれの冒険・探検が同時代の日本人によっていかにして消費されていったのかを検討する。そして、戦後史の中で、その「語り」がどのように変容(断絶)していたのか、あるいは「連続性」を保っていたのかを明らかにする。

目次

「日本人」は冒険・探検をどのように消費してきたか―「メディア・イベント」、「真正性」、「学術探検」、「物語」
第1部 海外渡航自由化以前の冒険・探検―一九六四年まで(戦後日本の学術探検とマスメディアの関係―「冒険・探検」をめぐる学術/映画/観客/政治の欲望;海外渡航解禁前(一九六四年以前)の「青年」冒険家たち―小田実と堀江謙一)
第2部 海外渡航自由化と「前人未踏の地」なき時代―一九六四~八〇年代(三浦雄一郎の「エベレスト大滑降」(一九七〇年)と大阪万博―「企業」としての冒険と日本の高度成長期
「自分探し」と「メディア・イベント」の狭間で―国民的英雄・植村直己の誕生
テレビ時代のスペクタクルな冒険・探検―『川口浩探検シリーズ』と「真正性」の変容)
第3部 バブル崩壊後の多様化する冒険・探検―一九九〇年代~(テレビバラエティ版『深夜特急』が残したもの―猿岩石の「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」;インターネット社会における冒険家の栄光と転落―栗城史多と「冒険の共有」;前人未踏の地なき時代の冒険・探検―角幡唯介と「冒険を書く」という行為・情報テクノロジー)

著者等紹介

高井昌吏[タカイマサシ]
1972年兵庫県生まれ。現在、東洋大学社会学部教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yoneyama

11
社会学者の著者は、自身は探検家ではなく、日本社会の中での探検受けとめ史研究の書。多様な書籍からの引用が的確に並び、アカデミックに面白いまとめになっている。官営探検、山岳会、自由化、小田実、堀江謙一、植村直己、三浦雄一郎、川口浩、猿岩石、栗木史多、イモトアヤコ、山野井泰史、角幡唯介と。探検史ではなく、メディア、社会の人々との関係の変遷史。よくまとまっている。あれこれの書や同時代的雰囲気を思い返す。栗木には驚いたものだ。今のところ、トリは角幡唯介。2024/04/12

屋根裏

3
名著。めちゃくちゃ面白い。20世紀後半以降、冒険家探検家が果たしたメディアとしての役割を分析する文化史もの。猿岩石以降の歩みはリアリティショーやアイドル論、近代文学論の文脈で読み替えることも出来て、さやわかの著作を思い出した。もっと話題になっていいのにこの本。2024/03/11

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