出版社内容情報
日本のひとり親家庭に対する福祉法政策の到達点と課題、今後の方向性を総合的に検討する。国会議事録にみる国家の家族観と「福祉の権利化」の視点から福祉法政策の変遷過程を考察し、政治哲学の人間像とケアの倫理をもとに「公的ドゥーリア」の概念を提示、法政策のあり方を示す。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 日本におけるひとり親家庭研究の動向
第2章 ひとり親家庭の“把握”と支援施策の動向
第3章 母子及び寡婦福祉法成立までの関連法制定過程
第4章 母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法成立までの関連法制定過程
第5章 法における家族の眼差しと、ひとり親家庭の視座
第6章 「福祉の権利化」の視点からみたひとり親家庭の福祉法政策
第7章 ひとり親家庭の福祉法政策における今後の方向性
終章 本書での結論と今後の課題
補論 コロナ禍におけるひとり親家庭対策の素描
著者等紹介
金川めぐみ[カナガワメグミ]
早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得。龍谷大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。現在、和歌山大学経済学部教授、放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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