出版社内容情報
ロシアによるウクライナ侵攻により、国家は強力な武器を備え、国民はいつでも戦う準備ができていなければならないという言説が強まるなか、政治学のみならず歴史学・文化人類学・国際文化論などの観点もふまえ、安全をつくる多様な主体の努力や実践を可視化し、国家安全保障を再考する論考集。
目次
第1章 国家安全保障の脱構築
第2章 冷戦下の僑郷―金門島の生活と華僑送金に見る断絶と変容
第3章 安全保障とアイデンティティ―タイ山地民の国籍問題をめぐる2つのコンテクストから
第4章 安全と豊かさをつくる人々―南アジアの周縁から
第5章 文化多様性と安全保障(セキュリティ)―ドイツ多文化社会の経験から考える
第6章 宗教と安全保障
第7章 国家安全保障の脱構築の先に
著者等紹介
遠藤誠治[エンドウセイジ]
成蹊大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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