出版社内容情報
会社法で明文規定化された株主平等原則の解釈を中心に、株式会社における株主権の位置づけを包括的に論究。敵対的企業買収防衛策を検討した経産省研究会の委員も務めた筆者が、株主平等原則にかかわる重要判例・学説を網羅的に取り上げ、条文間の整合性を重視した解釈方法を提示。
目次
第1部 株主平等原則の機能と解釈(会社法における株主平等原則(109条1項)の意義と解釈―会社法109条1項の解釈論1
株主平等原則の謎―会社法109条1項の解釈論2
いわゆる株主の固有権と株主平等原則
公開会社でない株式会社における株主ごとに異なる取扱いの定め―会社法109条2項の解釈問題)
第2部 株主権を巡る諸問題(財源規制に違反した株式会社の剰余金配当等の規整に関する幾つかの問題;株主の権利行使に関する利益供与について―民事責任と刑事責任)
第3部 機関投資家の議決権行使とスチュワードシップ・コード(機関投資家の議決権行使―スチュワードシップ・コード導入の光と影;スチュワードシップ・コードの再改訂について―英国と日本)
第4部 商事法の解釈(会社法の解釈と法概念の統一性;商的色彩論の系譜―商法とは何かの問い)
著者等紹介
村田敏一[ムラタトシカズ]
1957年生まれ。1980年京都大学法学部卒業。1980年より2007年日本生命保険相互会社(秘書課長、企画総務課長、調査部専門副部長、企画総務部専門部長(法務)を歴任)。この間、京都大学客員教授、金融審議会専門委員、企業価値研究会委員を歴任。2007年より立命館大学大学院法務研究科教授。専門、商法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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