出版社内容情報
気鋭の憲法学者と社会学者、政治学者が、憲法典の下で展開してきた政治実践、法制度、法解釈の膨大な集積を、時代を象徴する文化とともに読み解き、「戦後」とは何かという問いに答える。
内容説明
私たちにとって「戦後」とは何か。「戦後」はいつ始まったのか、そしていつ終わるのか。憲法の視点から戦後日本政治史を眺め直し、憲法典の下で展開してきた政治実践、法制度、法解釈の膨大な集積を、時代を象徴する文化とともに読み解き、「戦後」とは何かという問いに答える。戦後日本政治史のひだに分け入り、「立憲政治の動向」「歴史」「文化表象」の観点から戦後憲法の解釈・運用の実践をつぶさに検証。憲法以外の視点(社会史、韓国)から戦後憲法の歴史的意味合いについて、総括的なコメントを付す。憲法調査会報告書をはじめ改憲論議をフォロー。
目次
1945年8月15日
日本国憲法の誕生(新憲法の制定過程;新生日本の基礎形成)
自主憲法制定の希求と「逆コース」
60年安保闘争と民主主義
高度成長期と憲法
田中角栄の時代
戦後政治の総決算と自民党長期単独支配の終焉
混沌化する政治
“変人”小泉純一郎による官邸主導型政治の登場
改憲論議の高揚・停滞と「迷走する政治」
熟議なき決断主義の時代?政治日程にのる憲法改正
「忖度の政治」と憲法―令和新時代への序章
著者等紹介
駒村圭吾[コマムラケイゴ]
慶應義塾大学法学部教授
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
東京大学大学院情報学環教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
中将(予備役)
2
表題のとおり戦後日本の憲政史。貴族院を単に勅撰としたり(p30これでは学士院推薦議員になれないだろう)、一部運動を過大評価に思えたり、反軍国主義的不信への期待がいまだに感じられたり(p311)は微妙な点だが、憲法学からは珍しい観点で面白かった。あと数年後に出ればまた内容が違ったのではないか。終戦決定の憲法問題(p16)や田中内閣の通年国会への当時の学界の批判(p164)、小林直樹に乗った違憲合法論(p182)は特に興味深く、各政権の丁寧な面も取り上げられていたのは誠実に感じた。2026/02/04




