出版社内容情報
人権、統治の古典的論点とともに、「成年後見人の医療同意権」「障がい者の自立と地域で暮らす権利」「女性優遇措置(クォータ制)と逆差別」など、これまであまり注目されてこなかった人権主体に関わるテーマをとりあげる。各章「できごと」「考えてみよう憲法問題」の二段構成による、事例に沿う展開でわかりやすさを工夫。
目次
第1部 日常生活と自由(学校での礼拝は許されないのだろうか?―信教の自由と政教分離;君が代への敬意は義務なのだろうか?―子どもに対する国旗国歌の強制;タトゥーは1つの文化なのだろうか?―入れ墨・暴力団員と公の施設利用 ほか)
第2部 自己の人生をつくりあげようとする営みと権利(おじいさんの手術に同意してもよかったのだろうか?―判断能力が不十分な人に対する成年後見人による医療同意と意思決定支援;障害者は子どもをつくることも許されないのだろうか?―旧優生保護法に基づく強制不妊手術;企業は採用予定者の病歴を調べてもよいのだろうか?―採用と私人間効力 ほか)
第3部 参政権と統治の基本的枠組み(投票したい「人」と「政党」が違っていたらどうなるのだろうか?―参議院非拘束名簿式比例代表選挙の合憲性;教育者が投票運動に関わってはいけないのだろうか?―憲法改正と国民投票運動制限;なぜ議会は2つもあるのだろうか?―国会(二院制) ほか)