出版社内容情報
消費者取引において事業者が行う「不公正な取引行為」について包括的な規律が存在しない日本における法規制のあり方について、ヨーロッパ私法の進展を踏まえ、比較法的に考察を試みる。この分析から不公正な取引方法を包括的に規律する立法規範やその具体的内容を実務的視点も交え検討する。
目次
第1章 EU法による不公正取引方法の規制(EU消費者法制の概観;不公正取引方法指令による規制;不招請勧誘規制;消費者のためのニュー・ディールによる改正;本書のまとめ)
第2章 EU加盟国の国内法による規制(EU法と国内法の関係;EU加盟国における国内法化の状況;本章のまとめ)
第3章 日本における不公正取引方法規制の検討(日本における今後の姿―EUとの比較を通じて;残された課題)
著者等紹介
カライスコス,アントニオス[カライスコス,アントニオス] [Karaiskos,Antonios]
京都大学大学院法学研究科准教授。日本消費者法学会理事。適格消費者団体・特定適格消費者団体「特定非営利活動法人消費者支援機構関西」理事。Member of the Scientific Board of Mediterranea International Centre for Human Rights Research(Italy)。略歴:アテネ大学法学部卒業。アテネ大学大学院法学研究科修了(修士(法学))。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士(法学))。京都学園大学法学部専任講師、立正大学法学部専任講師、関西大学法学部准教授を経て現職。元ギリシャ共和国弁護士。タマサート大学法学部(タイ)客員准教授、スオール・オルソラ・ベニンカーサ大学法学部(イタリア)客員准教授、ウィーン大学法学部(オーストリア)客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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