出版社内容情報
ベーシックインカム(BI)は現代社会の救世主たりうるか!? 社会運動や政策提言の最前線にたつ論者や研究者が、BI の意義と限界をさまざまな角度から検討。
目次
第1部 日本の現状とベーシックインカム(労働の視点からみたベーシックインカム論―なぜ「BI+AI論」が危険なのか;貧困問題とベーシックインカム;ベーシックインカムはジェンダー平等の切り札か―「癒しの道具」にさせないために ほか)
第2部 世界のベーシックインカム(ドイツにおけるベーシックインカム;フランスにおけるベーシックインカム;スイスにおけるベーシックインカム ほか)
第3部 ベーシックインカム論再考(ベーシックインカムと制度・政策;ベーシックインカムと自由―貧困問題との関連から考える;ベーシックインカムと資本主義システム ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
8
図書館本。ベーシックインカムの勉強を進めていたが、今度は否定的な話。BI自体が、新自由主義側から言われることもあり、安易に信じてはならないと。イデオロギー対立が面倒くさいな。納得できる話もあれば、そうかな?と思うところもあり。実験してみなわからんね。ただ、単純に進む話ではないことはよくわかった。政治、経済、労働、福祉、さらには社会学や哲学まで要求されるので、とんでもない天才でないと解ききれないと思う。まだまだ勉強が足りない。2021/05/29
Juonn Izuhara
2
専業主婦の頃に、ベーシックインカムのようなものがあればいいなと思っていたが、専業主婦の交換価値を考察してくれる研究がほしい。2020/06/18