出版社内容情報
憲法9条をめぐる学説の展開を跡づけ、従来通説の地位を占め続けてきた「憲法9条2項全面放棄説」の正統性と正当性を論証することを課題とし、特殊日本的な歴史的文脈に立脚して「軍事的なるもの」を認めない憲法規範の意義を探究する。
目次
序章 「自衛戦争」の諸相
第1章 憲法9条学説の現代的展開
第2章 戦争放棄規定の原意と歴史―制憲者意思をめぐる従来の通説を「誤解」とする議論について
第3章 「絶対平和主義」とは異なる「非武装平和主義」の可能性
第4章 前期中等教育課程社会科公民的分野における平和教育実践の展開と課題
第5章 「永続敗戦レジーム」と沖縄―アイデンティティを結集軸とした「オール沖縄」の意義と限界
著者等紹介
麻生多聞[アソウタモン]
1971年東京都生まれ。1995年早稲田大学政治経済学部卒業。1999年早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。2004年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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