出版社内容情報
世論調査で民意は測れるか?メディア界と学術界(政治学・社会学)との協同で、民主主義を可視化する世論調査の意義と課題を提起。世論調査は何のためにあるのか、本当に民意を推定することが出来るのか、そもそも民主主義にとって民意とは何なのか。メディア界と学術界(政治学・社会学)の協働により、世論調査法と民主主義論を接合し、「感覚マップ」など新たな方法論を社会に提起する。
吉田 徹[ヨシダトオル]
著・文・その他/編集
岩本 裕[イワモトヒロシ]
著・文・その他
西田 亮介[ニシダリョウスケ]
著・文・その他
三輪 洋文[ミワヒロフミ]
著・文・その他
内容説明
社会科学(政治学・社会学)とジャーナリズム(放送・新聞)の画期的なコラボ!―世論調査と民主主義をつなぐ新たな試み。
目次
“民意”とは何か
第1部 “民意”をよむ世論調査の方法と課題(民意を測る世論調査;ソーシャルメディア時代の民意とその困難)
第2部 新たな世論調査からみえてくる“民意”(「感情温度」が表すもの―東京大学×朝日新聞社の世論調査から;「イメージ政治」からみえるもの―立命館大学×毎日新聞社のネット選挙調査から;「感覚マップ」から浮かび上がるもの―北海道大学×北海道新聞社の世論調査から)
「メディア」としての世論調査―“民意”なき時代の民主主義
著者等紹介
吉田徹[ヨシダトオル]
北海道大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とりもり
5
ざっくり言うと、各種世論調査の手法と歴史を紹介した本。世論調査が本当に民意なのかについては疑問があるが、その問題点についても丁寧に触れられている。特に、二択かつ問い方で印象操作が可能な従来型の世論調査を克服するための手法として紹介されている感情温度と感覚マップが面白かった。中でも、感覚マップは設問の恣意性を排除するための手法としてかなり有望ではないだろうか。単純な内閣支持率か上がった下がったから一歩脱するために、オススメの一冊。★★★★☆2020/07/06
中将(予備役)
0
薄めの一冊で実施主体による世論調査の差の背景や新たな手法がわかった。報道の見方が少し変わりそう。2019/04/09