内容説明
最高裁判所調査官解説をガイドラインとした日本初の判例解説書。「条文」と「判例」を手がかりに「憲法の地図」を描く。
目次
第1章 包括的基本権―13条を読む
第2章 平等権・平等原則―14条1項を読む
第3章 思想・良心の自由―19条を読む
第4章 信教の自由―20条を読む
第5章 表現の自由―21条を読む
第6章 職業の自由―22条1項を読む
第7章 学問の自由―23条を読む
第8章 生存権―25条を読む
第9章 財産権―29条を読む
著者等紹介
大島義則[オオシマヨシノリ]
1983年生。慶應義塾大学大学院法務研究科専門職学位課程修了。2009年弁護士登録。現在、弁護士。慶應義塾大学大学院法務研究科講師(非常勤、公共政策法務フォーラム・プログラム担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わんぱら
1
人権論について、逐条の形で学説・判例を整理している本。簡潔だが抑えるべき学説は広くフォロー。判例の整理も、調査官解説に則る形で行われているので信頼度が高く、また、学説との連関もわかりやすい。 もちろん、これだけで1から10までわかるという性質のものではないが、ある程度勉強している人が読むと頭がスッキリ整理される。この権利・判例ってどうだったっけ?というときに参照すると、パッと答えを見つけられそう。 注が充実しているので、発展的学習の手掛かりになるのも良い。2016/05/16
hirotada_k
1
調査官解説をベースにしたコンパクトな解説がなされているのが特徴。 図(地図)が判例相互の関係を把握するうえでとても有用。 判例を「理解」するために調査官解説というテクストを用いることにどの程度の意味を認めるべきか、ということに関しては様々な見解がありうるが、少なくとも「こういうことを言っている」ということを把握しておくことは、試験対策としては効率的かつオーソドックスなものだと思う。 出版されたのが(2016年司法試験の)直前期だったので、過去問を解いた後不安な分野のみさっと読んだが非常に役に立った。2016/05/15