内容説明
子どもの発達や思いを最優先に―社会福祉、臨床心理、脳科学、乳幼児精神保健の知見を元に精査し、昨今の高葛藤事例における別居や離婚後の親子関係のあり方を、法学と司法実務の立場から提言。
目次
第1部 離別と親子関係、紛争と葛藤―専門領域の異なるアプローチ(家族関係の紛争・葛藤への多様なアプローチ―「三つの惑星モデル」からの問題提起;子どもの主体的な声を聴くこと―臨床心理学の関わり方;家族の葛藤と子どもの心と脳の発達;両親の「不協和音」が乳幼児の愛着形成に及ぼす影響)
第2部 日本の子どもと家族法―子どもの視点からみた法制度の問題点(離婚後の子の養育―欧米先進工業諸国の対応を手掛かりとして;離婚当事者の非対称性と子の処遇;離婚後の親子―司法実務の動向;司法における面会交流の現実)
第3部 離別後の親子関係の理想と現実―共同養育についての議論とオーストラリアからの示唆(離別後の共同養育はだれの利益か;オーストラリアの家族法をめぐる近年の動向―日本は何を学べるか)
著者等紹介
小川富之[オガワトミユキ]
福岡大学法科大学院教授。民法(家族法)、子どもの人権
高橋睦子[タカハシムツコ]
吉備国際大学保健医療福祉学部教授。福祉政策論、福祉社会学
立石直子[タテイシナオコ]
岐阜大学地域科学部准教授。民法(家族法)、ジェンダー法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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