内容説明
身近な事例から、やさしく、フレンドリーに行政法の大枠や役割を伝える。はじめて行政法を学ぶあなた、行政法につまずいてしまったあなた、公務員をめざすあなたにも目からウロコの28講。
目次
1 行政法学編(行政法とは/学ぶ意味とは;行政法になれる/読みこなす;公務員;国や自治体の組織;司法制度の現在と未来;行政立法;行政行為の特徴と効力)
2 行政救済法編(行政救済法の全体像;不服申立ての対象・種類・結果;不服申立ての手続;行政不服審査法改正の方向性;行政事件訴訟概論;どんなときに取消訴訟を起こすことができるのか;取消訴訟以外の抗告訴訟;2004年(平成16)年改正の意味
国家賠償法の意義・1条
国家賠償法2条
処分に関する手続
ぢょうせ磯堂に関する手続・意見公募手続
情報公開とそれを支えるしくみ)
著者等紹介
吉田利宏[ヨシダトシヒロ]
元衆議院法制局参事。関東学院大学経済学部、筑波大学ビジネス科学研究科非常勤講師。1963(昭和38)年神戸市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、衆議院法制局に入局。15年にわたり、議員立法や修正案の立案に参画する。現在、著述業の傍ら自治体の各種委員などを勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文月葵
2
これから行政法を学ぶ人にも既に挫折してしまった人にも手にして欲しい一冊。抽象的で掴み難い行政法の概念を身近な例に置き換えることで読み手の理解を促します。ぼんやりしたイメージのまま取り敢えず暗記していたという人は必見、読み終えたあとには頭の中の靄が消えている筈です。難点を挙げるとすれば5年も前の本であること。改正法に対応して新たに出版してもらえたら有り難いですね。2016/07/29
telephone
2
平易な語り口で行政法の主要な法律のポイントや制定・改正の経緯等が書かれており、行政法の世界をざっくり「つかむ」ことができた。行政法の本を初めて完読できた。 2013/03/10
本命@ふまにたす
1
行政法の入門書。数ページ読み切りでトピックを扱い、文章も平易なのでかなり読みやすい。これ一冊ですべて、とはもちろん行かなくても最初の一冊にはかなり良さそうな印象。2021/08/21
オランジーナ@
1
古いの買ってしまった。。2019/08/07
かつーん
1
行政法の入門書。具体例を用いて、かなりわかりやすく丁寧に書かれているので、行政法の講義やテキストに挫折した人でも読み切れるはず。他の行政法の入門書と違い、地方自治についても紙面を割いて書かれていることが特徴。自治体議会や自治基本条例まで言及しているのは珍しいと思う。オススメ。2013/03/07