刑事事実認定の理想と現実

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  • サイズ A5判/ページ数 242p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784589031785
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C3032

内容説明

近年相次いで明るみに出た冤罪事件。裁判員制度のもとで、刑事裁判最大の不幸=冤罪を防ぐことができるのか?長年にわたり刑事裁判官をつとめた著者が、自身の経験を通して「冤罪を生む構造」を明らかにし、事実認定適正化の方途を説得的に展開する!書き下ろし「補論 足利事件について」を収載。

目次

第1部 刑事事実認定のあり方(刑事事実認定の理想と現実;刑事事実認定の基本的あり方;不意打ち認定と訴因―昭和六三年判例への疑問;自白の任意性判断などに関する提言―平成一二年の二つの裁判例を題材として)
第2部 取調べの可視化と捜査・弁護のあり方(取調べの可視化について;鹿児島選挙違反事件(志布志事件)にみる密室取調べの弊害
隘路の中の刑事弁護―現状を打開する方策はあるか)
第3部 裁判官のあり方(証人尋問と裁判官の役割―聞き手としての裁判官と供述の引き出し役としての裁判官;求められる裁判官の資質などについて;裁判員裁判における裁判長の訴訟指揮はいかにあるべきか)
補論 足利事件について

著者等紹介

木谷明[キタニアキラ]
昭和12年12月15日神奈川県平塚市にて生まれる。昭和36年東京大学法学部卒業。平成16年4月より法政大学法科大学院教授。昭和36年4月司法研修所入所(第15期)、同38年判事補任官(東京地裁)。同41年最高裁刑事局付、同48年同地裁判事、同50年名古屋地裁判事、同53年同高裁判事職務代行、同54年最高裁調査官、同59年大阪高裁判事、同63年浦和地裁判事部総括、平成4年東京高裁判事、同6年東京家裁判事部総括、同8年水戸家裁所長、同9年水戸地裁所長、同11年東京高裁判事部総括を経て、同12年5月退官、同年6月公証人(霞ヶ関公証役場)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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だまし売りNo

31
「「真相は被告人の言う通りではないか」という批判的な目を持って検察官提出の証拠を慎重に吟味すべきである」。これが冤罪を防ぐために必要な姿勢である。2023/02/22

Veritas_law

1
比較的新しい冤罪事件などに言及しており、参考になる1冊。刑事に興味がある方は必見。2009/10/26

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