出版社内容情報
内部告発の多発は、公益通報者保護法の整備によるのか。告発実態の考察や重要判例の解釈、さらには欧米の内部告発にかかわる法理の比較研究を通じて、同法を検証し、その限界と課題を提示する。
内容説明
内部告発をすべきかどうかに悩む労働者、内部告発をされる側の企業、内部告発の主体にも窓口にもなりうる労働組合、通報処理機関としての行政、匿名の内部告発を受け報道すべきかの判断を迫られる報道機関、そして立法府に対して、「公益通報」の意義とは何かを問いかける1冊。
目次
第1部 制定の背景と課題(制度導入の背景;公益通報者保護法の概要と検討課題)
第2部 企業・労働者・行政へのインパクト(企業からみた公益通報者保護法;労働者にとっての公益通報者保護法;行政主体・行政機関による公益通報の処理)
第3部 内部告発をめぐる判例(内部告発時代における企業内労働組合の役割;労働者個人が主体となる内部告発の正当性の判断枠組み―医療法人思誠会(富里病院)事件
内部告発を目的とした顧客信用情報の取得とその正当性―宮崎信用金庫事件
内部告発を行った労働者に対する不利益措置の適法性―トナミ運輸事件)
第4部 内部告発に対する諸外国の法制(イギリスにおける内部告発者の保護;イギリスにおける告発事実の存在に対する信頼の合理性―Babula v.Waltham Forest College事件二〇〇七年三月七日控訴院判決(〔2007〕IRLR 346 CA) ほか)
公益通報者保護法定着への課題
著者等紹介
角田邦重[スミダクニシゲ]
中央大学法学部教授
小西啓文[コニシヒロフミ]
明治大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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