内容説明
いま問われるベーシック・インカムという思考実験。原理的な考察からはじめ、財源までを提示。実現可能性を探る。社会政策学のみならず法学・経済学・政治学などから多面的に検討。
目次
社会政策の20世紀から21世紀へ
第1部 原理的な考察からの出発(21世紀社会政策の構想のために―ベーシック・インカムという思考実験;“社会的排除”の観念と“公共的経済支援政策”の社会的選択手続き;シティズンシップとベーシック・インカムをめぐる権利の理論;シティズンシップとベーシック・インカム)
第2部 日本の現実への接近(ベーシック・インカム論が日本の公的扶助に投げかけるもの―就労インセンティブをめぐって;基礎年金制度の類型とその決定要因―ベーシック・インカムとの関係に焦点を当てて;日本の児童手当制度とベーシック・インカム―試金石としての児童手当;日本におけるベーシック・インカムに至る道)
座談会 ワークフェアとベーシック・インカム―福祉国家における新しい対立軸
著者等紹介
武川正吾[タケガワショウゴ]
1955年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は福祉社会学、社会政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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