出版社内容情報
戦後日本の平和と安全保障をめぐる政治過程を分析するとともに、日本政治の対アジア外交を実証的に検証。戦後日本政治の成果と課題を明確にし、アジア共生時代の展望を考察する。
目次
序 戦後日本政治と平和外交―アジアの一員として共生するために
第1部 平和外交をめぐる戦後政治の軌跡(「押し付けられた憲法」の政治的神話―現憲法の日本的起源;講和準備作業における特別集会―吉田講和構想の実像;「吉田ドクトリン」の神話―1960年代における「保守本流」の日本核武装論;1970年代以降の防衛政策と21世紀の課題―変容する保守外交;転換する日本の開発援助政策―国家中心の援助から人間中心の援助への道;日本の国連外交と平和主義―グローバル軍事化の中で)
第2部 21世紀アジア共生外交への道(日本外交における「アジア主義」の機能―その光と影;変わりつつあるASEAN―アセアンの形成と変容;アジア共生時代の安全保障―憲法と人間の安全保障の視座に基づいて;北朝鮮の核開発と日米韓安保協力―危機と分断を超える道;ハードな戦争とソフトな戦争―グローバリゼーションの中の日本外交;21世紀「平和大国」日本への道―改憲論を超えて)
アジア主義の中で平和主義を考える―戦後憲法体制と東アジア共同体構想
著者等紹介
進藤榮一[シンドウエイイチ]
1939年生まれ。京都大学法学部卒。法学博士。オースティン・カレッジ、メキシコ大学院大学、サイモン・フレーザー大学およびコペンハーゲン大学客員教授、筑波大学大学院教授などを経て、同大学名誉教授および江戸川大学教授。専門は国際政治経済学および公共政策学
水戸考道[ミトタカミチ]
1954年生まれ。国際基督教大学卒。筑波大学博士(法学)。トロント大学助手、ケンブリッジ大学国際関係大学院教官、ロンドン大学講師、豪州モナシュ大学大学院日本研究科高等講師、九州大学教授を経て、香港中文大学日本研究科教授。専門は国際政治経済学および日本研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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