出版社内容情報
1996年から2006年の間に議論された平和・安全保障と改憲をめぐる問題の全容を概観。単なる改憲論批判にとどまらず、9条に基づく平和創造を考える政策として「非武装永世中立」論と「無防備地域宣言」論を提言する。
目次
第1部 改憲論議の動向(日本国憲法の特質と改憲論;国会の憲法調査会の改憲論議;自民党の改憲論と新憲法草案の特色および問題点)
第2部 平和主義に関する基本問題と改憲論議(日本国憲法の平和主義―解釈論と安保政策の概況;平和主義をめぐる「改憲」と「護憲」の論理;国際協調主義と改憲論;自衛権および最小限防御力容認論の批判的検討)
第3部 日米安保の強化と自衛隊海外派兵法および有事法制(日米安保のグローバル化と自衛隊の海外派兵法;PKO協力法とその変質的運用 ほか)
第4部 非戦・非武装平和憲法と平和創造(非戦・非武装平和憲法に基づく平和政策―非武装永世中立と無防備地域宣言をめざして;永世中立国の今日的状況と非武装永世中立の課題―日米安保体制の代替的平和保障;有事法制化の動向と憲法問題;日本国憲法と国家緊急権および緊急事態法制)
著者等紹介
澤野義一[サワノヨシカズ]
1951年石川県七尾市生まれ。1976年立命館大学法学部卒業後、中京大学大学院修士課程・龍谷大学大学院博士課程で憲法学を専攻。大阪経済法科大学法学部教授(法学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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