内容説明
本書は、フランスで、最初の一般的な最低限所得保障制度である「参入最低限所得」制度の内容と実態を分析したものである。その前提として、RMI制度が創設された背景―フランスの貧困、MRI制度に至るまでの「貧困との闘い」、そして「排除との闘い」を叙述した。
目次
序 本書の問題意識
第1部 フランスの貧困(pauvret´e)(「栄光の30年」における貧困―残余とされた貧困;貧困の発見(1974年)―経済成長神話の崩壊
1980年代の「新しい貧困」―失業の顕在化と生活の不安定化
排除(exclusions)―貧困の拡大・深化)
第2部 貧困に抗する社会保護―参入最低限所得(RMI)制度への途とその経験(RMI以前の社会保護制度と現代的貧困;参入最低限所得(Revenu minimum d’insertion:RMI)制度)
終 フランスの「貧困および排除との闘い」から学ぶもの
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