内容説明
本書は、紀元前2世紀後半から紀元前1世紀後半のほぼ100年の間にローマで活躍した3名の法学者、すなわち神官クィーントゥス・ムーキウス・スカエウォラ、セルウィウス・スルピキウス・ルーフス、プブリウス・アルフェーヌス・ウァールスを主要な考察の軸として、当時の法学と法学者のあり方とを検討したものである。
目次
共和政末期ローマの法学者をめぐる政治状況と知的状況
神官クィーントゥス・ムーキウス・スカエウォラの政治家像
セルウィウス・スルピキウス・ルーフスの政治家像
アルフェーヌス・ウァールスの政治家像
神官クィーントゥス・ムーキウス・スカエウォラの法学者像(法学史の伝統とスカエウォラ;ある「革命」と知的風土)
セルウィウス・スルピキウス・ルーフスの法学者像
アルフェーヌス・ウァールスの法学者像