内容説明
本書は、労働を中心とする人間社会の基本構造を論じ、時代と共に法・国家が発生・発展してきた過程を概観し、さらに進んで、現代資本主義段階における労使関係・法・国家の特質ないしその近未来像を予測しようとするものである。国家独占資本主義段階の次には国際独占資本主義段階が到来するという理論的仮説を前提に、EC法を国際独占資本主義法の先駆形態と把握する視点から、労働・法・国家の歴史を分析している。
目次
1 基礎的概念
2 法・国家の発生と発展
3 近代市民法の特質
4 近代市民法原理の修正
5 国家独占資本主義法の変貌
6 国際独占資本主義法への移行
7 ポスト工業時代における労働法の基本法理
8 ポスト工場時代における労働法の性格と構造
9 労働法学と共同体概念



