内容説明
本書は、社会の中で弱い立場に立たされた人たちが、人として大切にされ、共に生きていくためには、社会がどう在るべきなのかということを、実践の中で問いつづけて生きてきた執筆者たちが、それぞれの経験と研究の成果として、関係する分野の問題を取り上げ、「『豊かさ』の周辺」にある問題を考え、解説・論述したものである。
目次
1 棄民の構造(現代の棄民と人権・福祉;棄民の歴史;現代資本主義における人格と人権)
2 棄民と人権(難民と人権―大量難民流出のメカニズムと背景;医療と人権;障害者と人権―人権否定史から非対称性の人権論へ;老人ケアーと人権;子どもと人権;女性労働問題と人権―現代資本主義における女性労働問題;人権擁立のための福祉コミュニティの基盤)