出版社内容情報
シリア,チュニジア,モロッコ,トルコ,イランから中国西域まで,イスラーム世界の迷宮空間を調査・検討し,見落とされてきた有機的・人間的な秩序を明らかにする。
内容説明
その有機的な構造と見落とされてきた人間的な秩序、魅力あふれる生活空間の存在を明らかにする。
目次
1 総論―都市空間の読み方(都市の空間構造;宗教施設と都市のコンテクスト;商業施設と都市構成;住宅と住宅地;イスラーム世界の都市空間の特質)
2 各論―多様な都市の生活空間(シリア―オアシスに持続する世界最古の都市文明;チュニジア―地中海性と融合した北アフリカのイスラーム地域;モロッコ―西端に花開いたイスラームの都市文化;トルコ―民族性と多様な都市空間;イラン―東西交渉の結節点;中国西域―ウイグル族の住まい)
著者等紹介
陣内秀信[ジンナイヒデノブ]
1947年福岡県生まれ。1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。1980年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学(1973~75年)、ユネスコのローマ・センターで研修(1976年)。歴史の層が重なったイタリアの都市を解読する研究方法を学び、ヴェネツィアや南イタリア都市でフィールド研究を行なう。東京大学工学部助手を経て、現在、法政大学工学部教授。博士(工学)。パレルモ大学契約教授(1986年)、トレント大学契約教授(1995年)。サントリー学芸賞、日刊工業新聞技術・科学図書文化賞優秀賞、建築史学会賞、地中海学会賞。
新井勇治[アライユウジ]
1965年東京都生まれ。1993年法政大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了。1999年法政大学大学院工学研究科建設工学専攻博士課程単位取得退学。講談社の野間アジア・アフリカ奨学金留学生(1993~96年)として、シリアのダマスクス大学建築学部、フランス・アラブ研究所にて、ダマスクスの旧市街の都市空間、伝統的住宅の研究を行なう。日本学術振興会特別研究員CD(法政大学大学院工学研究科に所属)、同PD(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻に所属、その後東京大学空間情報科学研究センターに所属)を経て、現在、国士舘大学イラク古代文化研究所研究員、ならびに工学院大学専門学校講師。
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