内容説明
いったい人間の心とは何だろう?この人類創始以来の根源的謎を、脳外科の世界的権威が、豊富な臨床医学的経験に基づき、脳の仕組みと心の営みの神秘的なかかわりを解き明かす。
目次
シェリントン教授の疑問―心は脳の働きに過ぎないのか
脳は心と外界の仲立ちをする器官
脳における神経の働き
感覚と随意運動の仕組み
大脳皮質は精神の座ではない
電気刺激による過去の意識の再現
てんかん発作の生理学的な説明
記憶の仕組み
解釈野
心に直結した脳の仕組みと自動人間〔ほか〕
著者等紹介
ペンフィールド,ワイルダー[ペンフィールド,ワイルダー][Penfield,Wilder]
1891年アメリカのワシントン州スポケーンに生まれる。プリンストン大学を卒業後、オックスフォード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学に学び、哲学・神経生理学・神経解剖学等を修めて、1921年脳外科医となる。てんかん治療の外科的手法の開発やヒトの大脳の機能局在を明らかにした脳外科の世界的権威で、カナダのマッギル大学教授および1934年に自ら創設したモントリオール神経研究所の所長を長くつとめた。1976年死去
塚田裕三[ツカダヤスゾウ]
1922年名古屋市に生まれる。1947年慶應義塾大学医学部卒業。大脳生理学・神経化学専攻。医学博士。慶應義塾大学医学部教授(生理学)を経て、慶應義塾大学名誉教授
山河宏[ヤマカワヒロシ]
本名・井戸川宏。1944年中国天津に生まれる。慶應義塾大学文学部中退。1972年東邦大学理学部生物学科卒業。生物学・医学に関する翻訳・紹介に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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