出版社内容情報
コウモリによる超音波の利用、ある種の魚による電気感覚の利用など、動物の〈超能力〉を明らかにして、人間の〈五感〉により限定された自然への認識を新たにする。
内容説明
カール・フォン・フリッシュ、グリフィン、ガランボスらの発見や研究を紹介して、コウモリによる超音波の利用、ある種の魚による電気感覚の利用など、動物たちの“超能力”の世界にいざなう。その驚きにみちた多様性は、われわれ人間の“五感”によって限定された自然への認識を新たにする。
目次
発見の時代へ―研究の分水界一九四九年
タッチは大事―触覚の重要性
正しい上下関係―平衡と定位のしくみ
天地の震えるとき―振動に対する感覚
騒がしい世界―聴覚の驚異
反響航法―超音波の利用
電気魚―途方もない魚たち
暑さ寒さ―温度と動物
味覚の神秘―味と動物
嗅覚の世界―においと動物
眼のさまざま―動物の視覚
天測航法―太陽と星を利用して
体内時計―行動のリズムとその謎
行動の首飾り―感覚と反応の連鎖
知られざる感覚―「第三の眼」から
著者等紹介
バートン,モーリス[バートン,モーリス][Burton,Maurice]
英国の動物学者。理学博士。多年にわたり大英博物館自然史館動物学部門の担当者として、また「イラストレーテッド・ロンドン・ニュース」誌の科学欄編集者として活躍した。1949年以後は「デイリー・テレグラフ」紙の科学記事の執筆者としても知られる
高橋景一[タカハシケイイチ]
1931年東京に生まれる。東京大学理学部生物学科卒業。理学博士。専攻:動物生理学。1960年より2年間、文部省在外研究員としてロンドン大学で動物学を研究。東京大学理学部教授、国際基督教大学教授を歴任し、現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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