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出版社内容情報
ミネルバの使いたる理知の鳥か,悪霊を呼ぶ凶鳥か,東西のフクロウ観を博捜し,その鳴声の聞き方と呼称に民俗的意味を尋ねつつフクロウと人間の交流の歴史を綴る。
内容説明
歴史と社会科学の研究のかたわらフクロウを愛し、飼い、たずねること半世紀。ミネルバの使いたる理智の鳥か、福をよぶ幸運の鳥か、あるいは悪霊をよぶ凶鳥か―その鳴声の聞き方に民俗学的な意味をさぐり、さらに古今東西の文学や絵画に刻まれたフクロウ像を博捜する。フクロウを代弁して人間の無知・偏見・残酷を訴えるとともに、古くからの動物観の由来、鳥と人間の交流の歴史を考えさせる。入手困難な奇書『唯物論者の見た梟』と続編『梟と人生』とを再編集した、情感溢れる好読物。
目次
1 フクロウの種類と生態
2 フクロウの鳴声と鳴方
3 フクロウの方言と語源
4 東西のフクロウ観
5 文学のなかのフクロウ
6 絵画・彫刻等のなかのフクロウ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まのん
1
誠に梟愛に溢れた一冊。2014/02/18
fukurou3
0
今はカフェとかグッズとかが溢れるくらい人気があるフクロウだが、当時は図鑑とかも含めて情報も少なかったはず。なので、今見ると間違ってそうな記述も散見される。イギリスの白フクロウとあるのは、メンフクロウさんで、後書きで訂正してる。家で聞いたホーホーいう鳴き声はオオコノハさんではなくてアオバさんの確率が高い。で、このアオバさんはヨーロッパにはいないので、ピカソと一緒に写ってるのはコキンメさんのように見える。確かピカソの娘さんの名前は鳩さんで、ティファニーのデザイナーしてた。ピカソどこまで鳩好きなのか。2021/07/20