出版社内容情報
日本が経済大国の地位を確立し、世界では東西冷戦が緩和しはじめた1980年代、中曽根政権は国交正常化を視野に入れた北朝鮮外交を積極的に展開する。米韓や中ソの思惑が絡み合うなか、議員連盟や野党とも協力しながら独自の政治的アプローチをとった姿を、未公開外交文書を中心に、オーラルヒストリーや日記など日・米・南北朝鮮の膨大な資料を駆使して気鋭の研究者が解明する。
【目次】
序論
第1節 中曽根政権期の日朝関係をどう読むか
第2節 先行研究の検討
第3節 本書の視座と構成
第4節 史料と研究方法
第1章 韓中・日朝クロス承認構想の浮上
第1節 緊張緩和へのイニシアチブ
第2節 中曽根の訪中と中国の日朝仲介提案
第3節 日朝議連と社会党代表団の訪朝
第4節 北朝鮮の対日接近と社会党の対韓接近
第2章 北朝鮮制裁の解除
第1節 全斗煥の訪日と日朝漁業協定の再締結
第2節 中韓接近と北朝鮮
第3節 二段階案と米国
第3章 自民党と朝鮮労働党の接近
第1節 韓中・日朝貿易事務所構想と日本
第2節 北朝鮮の現実路線
第4章 米ソ冷戦の緩和と日朝関係
第1節 朝鮮半島の緊張緩和と日本
第2節 中曽根による日朝貿易事務所設置の提案
第3節 日朝政府間協議の始まり
第5章 米朝の接近と日朝の政府間交渉
第1節 シグール構想と倉成三原則
第2節 ズ・ダン号事件と日朝の懸案
第3節 懸案の解決と竹下内閣の成立
結論
第1節 中曽根政権期の対朝鮮半島外交
第2節 一九八〇年代における北朝鮮の対日外交
第3節 日朝関係における一九八〇年代とは
第4節 拉致問題と北朝鮮核問題の台頭
注/参考文献/あとがき/索引



