目次
1 歓待について―カントのコスモポリタン的権利の再読
「権利をもつ権利」―国民国家の矛盾をめぐるハンナ・アレント
“諸国民の法”、配分的正義、移住
市民資格の変容―ヨーロッパ連合
民主的反復―ローカルなもの、国家的なもの、グローバルなもの
著者等紹介
ベンハビブ,セイラ[ベンハビブ,セイラ] [Benhabib,Seyla]
イスタンブール出身。1977年、イェール大学にて哲学の博士号を取得。現在、同大学の政治学・政治哲学教授。討議倫理学を応用したフェミニズム、多文化主義の研究で近年注目されている。主著に、Situating the Self:Gender,Community and Postmodernism in Contemporary Ethics(New York & London,1992、全米教育協会年間最優良図書賞)、The Rights of Others(Cambridge,2004、北米哲学会賞、アメリカ政治学会ラルフ・バンチ賞)などがある
向山恭一[サキヤマキョウイチ]
1964年生まれ。新潟大学教授。政治思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう・しんご singoito2
8
ホセ・カザノヴァに言及があり読みました。移民、難民の人権保護と民主主義的国家主権のディレンマについて検討しています。「よそ者をつまみ出し、あるいはニューカマーから扉を閉ざしたいと思うことは、内なるよそ者を締めつけ、自らのなわばりの壁のなかでの改革、刷新、反対、変革を妨げる」P159。外国人を自死や病死に追い込む入管当局、死刑執行を笑い話にする法務大臣など日本の後進性に頭が痛くなるような事件が続発する中、示唆するところの大きな一冊。2022/12/01
あいうえお
0
ゼミで読みました。難しかった...正直に言って、語れるほど読めてはいないので、また読み直したい。ただ、民族や宗教の違いや経済的な問題を少し考慮に入れてなさすぎるように感じた。2015/07/21