内容説明
米英軍によるイラクへの軍事介入を「新原理主義者」による自由民主主義の独善的強制であるとして退け、今こそヨーロッパは欧州連合の再軍備により「静かなる大国」となってアメリカへの軍事的依存から脱却し、世界の多元化をはかるべきだと説く。自由と民主主義を探究する思想家が新世紀の世界秩序を洞察する緊急アピール。
目次
戦争の理由
新原理主義者
帝国の危うさ
多元主義礼賛
力、それとも法?
静かなる大国
ヨーロッパ的価値観
体制を適合させる
著者等紹介
トドロフ,ツヴェタン[トドロフ,ツヴェタン][Todorov,Tzvetan]
1939年、ブリガリアに生まれる。ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす。『象徴の理論』(77)、『象徴表現と解釈』(78)などで文学の記号学的研究をすすめるかたわら、『他者の記号学―アメリカ大陸の征服』(82)以後、記号学的見地から「他者」の問題に関心を深め、『ミハイル・バフチン―対話の原理』(81)、『アステカ帝国滅亡記―インディオによる物語』(83)などを刊行している。91年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞。現在、国立科学研究所(CNRS)の芸術・言語研究センターで指導的立場にある
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感想・レビュー
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