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出版社内容情報
ベトナム反戦世論に寄与したペンタゴン文書の調査報道、ホワイトハウスの嘘を暴きニクソン大統領らを辞任させたウォーターゲート事件。1970年代の米国史を変えた『ワシントン・ポスト』紙を現場で指揮したのが、映画『大統領の陰謀』や『ペンタゴン・ペーパーズ』でも知られる名編集主幹ブラッドリーだった。この自伝からは、社会の不正や虚偽と闘うアメリカの民主主義の真実が見えてくる。
内容説明
戦後アメリカを代表する大物ジャーナリスト、ベン・ブラッドリー(1921~2014)。アラン・J・パクラの古典的映画『大統領の陰謀』(1976)ではニクソン政権を退陣させたウォーターゲート報道を指揮する編集主幹として、スピルバーグの傑作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)ではベトナム戦争をめぐるホワイトハウスの嘘を暴く報道機関の主役として描かれ、立花隆『アメリカジャーナリズム報告』等で日本でも知る人の多い、このすこぶる魅力的な言論人の未邦訳の自伝、ついに刊行!
目次
若かりし頃
ハーバード大学
海軍時代
ニューハンプシャーで記者スタート
『ワシントン・ポスト』での第一歩
パリ時代1―大使館報道官
パリ時代2―『ニューズウィーク』特派員
『ニューズウィーク』ワシントン支局
JFK
『ニューズウィーク』の売却、JFK、フィル・グラハム
JFK亡き後
一九六五~七一年の『ワシントン・ポスト』
ペンタゴン文書
ウォーターゲート事件
ウォーターゲート事件後
一九七五~八〇年の『ワシントン・ポスト』
ジャネット・クック
国家安全保障―公と私の対立
引退、そして新たな始まり
著者等紹介
ブラッドリー,ベン[ブラッドリー,ベン] [Bradlee,Ben]
1921年8月26日生まれ。ハーバード大学卒業後、第二次世界大戦では海軍少尉(後に中尉)として参戦。戦後は『ニューハンプシャー・サンデー・ニュース』、『ワシントン・ポスト』、パリのアメリカ大使館報道官、『ニューズウィーク』のヨーロッパ特派員・ワシントン支局長を経て、1965年に『ワシントン・ポスト』に編集局長代理として復帰。同年に編集局長、1968年から1991年まで編集主幹を務め、1971年にペンタゴン文書、1972年からのウォーターゲート事件の報道を指揮する。2014年10月21日没
根津朝彦[ネヅトモヒコ]
立命館大学産業社会学部メディア社会専攻教授。戦後日本ジャーナリズム史
阿部康人[アベヤスヒト]
同志社大学社会学部メディア学科准教授。メディア・コミュニケーション、市民科学、ポピュラー・カルチャー研究。南カリフォルニア大学コミュニケーション学研究科博士課程修了
石田さやか[イシダサヤカ]
国際基督教大学教養学部卒業。ドイツ文学専修
繁沢敦子[シゲサワアツコ]
神戸市外国語大学外国語学部英米学科教授。米現代史・ジャーナリズム史。広島で原爆報道に携わった経験を原点に、主に核をめぐる言説形成を研究
水野剛也[ミズノタケヤ]
明治大学政治経済学部教授。日系人史、米ジャーナリズム史。ミズーリ州立大学スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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