出版社内容情報
歴史の歪曲と情報操作によって生み出されてきた「神話」、すなわち虚偽にまみれた政治的プロパガンダの背景を読み解き論駁する。パレスチナは民なき土地ではなかったし、ユダヤ人は土地なき民ではなかった。パレスチナは植民地化されたのであって、ユダヤ人がイスラエルを回復したのではない。歴史の歪曲と情報操作によって生み出されてきたイスラエルに関する「神話」、すなわち虚偽にまみれた政治的プロパガンダの背景を読み解き、反証をあげて論駁する。イスラエル人の歴史家である著者のエッセンスを集約する入門書。
序
第一部 過去の虚偽
第一章 パレスチナは無人の地であった
第二章 ユダヤ人は土地なき民族であった
第三章 シオニズムはユダヤ教である
第四章 シオニズムは植民地主義ではない
第五章 一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた
第六章 一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった
第二部 現在の虚偽
第七章 イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である
第八章 オスロー合意に関する諸神話
第九章 ガザに関する諸神話
第三部 未来の虚偽
第十章 二国解決案が唯一の道である
結 語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
年 表
訳者あとがき
索 引
イラン・パペ[パペ イラン]
著・文・その他
脇浜 義明[ワキハマ ヨシアキ]
翻訳
内容説明
偽りの“神話”を解体する。パレスチナは民なき地ではなかったし、ユダヤ人は国なき民ではなかった。シオニズムは民族解放運動ではなかったし、暴力と略奪のうえに成立したイスラエルは民主主義国家ではない。中東現代史における欺瞞を暴き、共存の道を新たに描く。
目次
第1部 過去の虚偽(パレスチナは無人の地であった;ユダヤ人は土地なき民族であった;シオニズムはユダヤ教である;シオニズムは植民地主義ではない;一九四八年にパレスチナ人は自ら居住地を捨てた;一九六七年六月戦争は「やむを得ない」戦争であった)
第2部 現在の虚偽(イスラエルは中東で唯一の民主主義国家である;オスロー合意に関する諸神話;ガザに関する諸神話)
第3部 未来の虚偽(二国解決案が唯一の道である)
結語 二十一世紀の殖民・植民地主義国家イスラエル
著者等紹介
パペ,イラン[パペ,イラン] [Pappe,Ilan]
1954年、イスラエル・ハイファ市生まれのユダヤ系イスラエル市民。ハイファ大学講師を経て、英イギリス・エクセター大学教授。同大学パレスチナ研究所所長。パレスチナ・イスラエル史研究。1984年に“Britain and the Arab‐Israeli Conflict,1948‐51”で博士号を取得
脇浜義明[ワキハマヨシアキ]
1941年生まれ。1973年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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すーさん