サピエンティア<br> パレスチナの民族浄化―イスラエル建国の暴力

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サピエンティア
パレスチナの民族浄化―イスラエル建国の暴力

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588603501
  • NDC分類 316.828
  • Cコード C1322

内容説明

なぜ彼らは殺され、故国を追われねばならなかったのか。それは「戦争のなかの偶発的な悲劇」ではなく、組織的・計画的に遂行された“目的”であった。混迷する中東情勢の原点となる戦争犯罪を問う。

目次

「疑わしい」民族浄化なのか?
ユダヤ人だけの国家を目指して
分割と破壊―国連決議一八一とその衝撃
マスタープランの仕上げ
民族浄化の青写真―ダレット計画
まやかしの戦争と現実の戦争―一九四八年五月
浄化作戦の激化―一九四八年六月~九月
任務完了―一九四八年一〇月~一九四九年一月
占領、そしてその醜悪な諸相
ナクバの記憶を抹殺する
ナクバの否定と「和平プロセス」
要塞国家イスラエル

著者等紹介

パペ,イラン[パペ,イラン] [Papp´e,Ilan]
1954年、イスラエル・ハイファ市生まれ。ハイファ大学講師を経て、現在、イギリス・エクセター大学教授、同大学パレスチナ研究所所長。イスラエル建国期のパレスチナ現代史を中心としたパレスチナ/イスラエル史研究。1984年に“Britain and the Arab‐Israeli Conflict,1948‐1951”で博士号取得。近年は、ヨルダン川西岸地区・ガザ地区の被占領地、イスラエル国内のアラブ・パレスチナ人、アラブ世界出身のユダヤ教徒(アラブ系ユダヤ人)に関する著作も相次いで出版している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

15
著者はイスラエル人の歴史研究者。1948年イスラエルの国家独立に伴い、パレスチナの民族浄化計画がどのような苛烈さでもって(組織的に)実施されたか、国連や欧米諸国はどのように関与したのかを詳らかにしている。2006年原著刊行後、著者はイスラエル国内で人身攻撃に晒され、イギリスの大学ヘ移らざるを得なかったそうだ。◇自国にとって都合の悪い歴史を「なかったこと」にしたい風潮はどこでも見受けられるが、過去に正面から対峙して、それを乗り越えて未来を構築していくためには、血の滲むような努力が必要なのだろう。2018/01/09

100名山

4
イスラエルはジェノサイドという言葉はユダヤ人に対してのみ使われるべきだと言っていた。なるほどと思った。 宗教はやはり隠れ蓑。 元凶は私の好きなビートルズを生んだイギリスであり、それを支援する同じく私が大好きなキャロルキング(東欧ユダヤ移民)のいるアメリカ。 パレスチナを歴史からも消し去ろうとするシオニスト。 虐殺を繰り返すイスラエルはつくづく酷い国だ。 ではアイヌ民族からアイヌモシリを奪ったの誰? 琉球王国を滅ぼし、戦場にし、軍事基地にしたのは誰だ。?2018/08/23

ゲットアップウィズイット

2
凄い本だった。とにかく凄い本。パレスチナ問題とイスラエルという特殊な国家の成立について、多くの人が漠然と持っている何故?に答えてくれる。こんな暴力を知らないと思いつつも、読み終わればそこにはソ連や中国、ナチスドイツと同じ集団の狂気を感じざるを得ない。潰した村の上に森や公園を作り偽の歴史を語り、世界には環境保護に取り組んでいると語る手法もまさにその系譜。消し去られようとしている記憶を守り、平和を願う著者の姿勢に敬意を評したい。その他、エチオピア系ユダヤ人の話も初めて知ったので興味深く読んだ。2018/03/13

鏡裕之

2
凄惨なホロコーストを経験し、誰よりも民族浄化の辛さを知っていたはずのユダヤ人が、当時、住民の90%以上を占めていたパレスチナ人をイスラエルから追いやり、民族浄化する記録。ナチスともコソボとも重なる、人類の悪徳。イスラエル国家は虐殺の上に成り立っている。シオニストたちは1940年からパレスチナ人を追放してイスラエルをユダヤ人だけの国にすることを考えていた。その計画は1948年に実行される。500以上の村が破壊され、100万人のパレスチナ人が村を奪われた。いったいナチスと何が異なるのか、悲憤と義憤を覚える。2018/03/11

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