内容説明
世界恐慌からブレトン・ウッズ体制期を経て新自由主義時代へ。金融市場のグローバル化を経済成長と技術革新の必然的帰結とみなす議論に異を唱え、国際経済における国家の「行動」と「選択」の重要性を指摘する。
目次
問題意識―グローバル金融の復活と国家
第1部 ブレトン・ウッズの制限的金融秩序(ブレトン・ウッズ体制と資本規制の承認;根強い警戒―交換性回復への緩慢で限定的な動き)
第2部 グローバル金融の復活(ユーロ市場への支持―一九六〇年代の状況;金融協力の失敗―一九七〇年代前半の状況;四つのターニング・ポイント―一九七〇年代後半から八〇年代前半の状況;金融自由化への転換―一九八〇年代の状況;国際金融危機への対処)
第3部 結論(貿易の管理と金融の自由化―国家行動の解明)