内容説明
“障害者”とはどのような主体であるのか?学校、職場、病院、家庭など社会のさまざまな場で、障害をもつ人々はどのような生活を営んできたのだろうか。日独英の歴史を紐解き、そのありようを具体的かつ多面的に描きだす。
目次
第1章 初等教育と知的障害児―東京市尋常小学校の特別学級を事例として
第2章 学校と発話障害児―ドイツにおける発話障害とそれをめぐる知とケアの確立
第3章 脳病院と精神障害の歴史―昭和戦前期の精神病院における患者デモグラフィと治療の構造
第4章 工業化と障害者―工場法施行令の分析
第5章 社会階層と「精神薄弱者」―二〇世紀前半のイギリスを事例として
第6章 社会事業と肢体不自由児―近代ドイツにおける「クリュッペル」保護事業
第7章 戦争と障害者の家族―傷痍軍人の妻の視点からの戦後史
著者等紹介
山下麻衣[ヤマシタマイ]
1974年生まれ。現在、京都産業大学経営学部准教授。専攻は近代日本看護史、日本経済史、日本経営史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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