内容説明
19世紀後半のフランスで、一介の中学教師として英語を教えていた大詩人は、『英単語』という奇妙なテクストでいったい何を企図していたのか?マラルメ詩学の基礎をなす、文字や音のもつ神秘とその歴史性についての言語学的認識を、当時の古典語をめぐる教育文化・政策やヨーロッパ辞書学の系譜に位置づける前人未踏の探究。
目次
第1章 『最新流行』の人文学
第2章 『英単語』の辞書学
第3章 「一覧表」の構造
第4章 「一覧表」の包括的イメージ
第5章 「一覧表」と辞書学
第6章 「一覧表」の分析
第7章 近代語と公共性
第8章 マラルメと人文学
著者等紹介
立花史[タチバナフヒト]
1974年生まれ。早稲田大学等非常勤講師。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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