出版社内容情報
「明るい初夏の夕方で、心地よい風が吹き抜ける。夕刻の散歩がひときわ愉しいパリである」。2012年から14年までの2年間を過ごしたパリ滞在の記録。プルースト『失われた時を求めて』の翻訳に勤しみ、街に出ては飲み食べて友と語り合い、映画やオペラに触れる日々のなかで、静かに際立つ生の実質を書きとめる。「日常を離れた地点に、自分の拠って立つ場はない」。『楽しみと日々──壺中天書架記』と対をなす、余生の文学。
【目次】
まえがき
2012年
2013年
2014年
帰国後
あとがき
人名索引



