出版社内容情報
映画史上の真に偉大な巨匠が自身の全作品を語り尽くす。その言葉は、『シネマトグラフ覚書』と同じく簡潔で揺るぎない響きを宿しているが、喜びや憤り、さらには逡巡や疑念の跡すら見てとることができる。ゴダールとは激論を交わし、デュラスやクロソウスキーらが語る。孤高の苛酷な思索を、具体的な事例によって、時にはユーモアを交えて、豊かに発展させ、ここに完全なる芸術としての《シネマトグラフ》が立ち現れる。図版多数。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
讀。
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「詩(ポエジー)は省略を介して滑りこむ」がすき2025/02/26
Take it
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『ジャンヌ・ダルク裁判』では退けられていた象徴作用が、『バルタザールどこへ行く』であっさり受け入れられてて驚き 中期はテクストの改変も増えるし、嫌ってたカラーも導入するので、結構厳格な割には鞍替えが早いブレッソン 2025/01/05
梅田
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ブレッソンが現役だった40年間におけるインタビューや対談を彼と妻のミレーヌによって編集された一冊。おそらく事後的に内容にかなり手が入っているというのもあるけど、キャリア初期から信じられないくらい思想哲学が一貫していて恐れ慄いてしまう。同じことを繰り返し語っていてもそれぞれに面白さがあって、意外にスルスル読めてしまう。『シネマトグラフ覚書』は未読なのでそちらもいずれ読んでみたい。2022/06/18
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