出版社内容情報
権力者のための機関から民衆の喜怒哀楽をも伝えるツールへ──。徒歩飛脚の時代から騎馬飛脚・郵便馬車・鉄道郵便・郵便船・航空便の登場、そして現代まで、 二千年を超えるイギリスの郵便制度と、そこに関わった人々の歩みを描く。苛烈な政争を経てペニー郵便が誕生するまでの物語、郵便局が貯金、保険、年金、電信・電話までを扱い、国民福祉の一翼を担うにいたる経営形態の変転にも論及。
内容説明
徒歩飛脚の時代から騎馬飛脚・郵便馬車・鉄道郵便・郵便船・航空便の登場、そして現代まで、二千年を超えるイギリスの郵便制度と、そこに関わった人びとの歩みを描く。ペニー郵便誕生の物語、さらには非郵便サービス部門の台頭、郵便の機械化、国営から公社・民営への道程に及ぶ。
目次
第1部 近世までの郵便の歩み―権力者の道具から市民の郵便に(草創期の駅逓;草創期の外国飛脚;革命時代の駅逓運営;テュアート朝後期の駅逓運営;ロンドン市内のペニー郵便;植民地帝国誕生と郵便事業;植民地帝国と産業革命の時代)
第2部 近現代の郵便の発展―国営、公社、民営へ(近代郵便制度の創設;ペニー・ブラックの誕生;近代郵便制度の発展;非郵便サービス部門の台頭;二〇世紀前半の郵政事業;郵便の機械化;国営から公社・民営への道程)
第3部 郵便輸送の歩み―陸・海・空、手紙をはこぶ(郵便馬車;鉄道郵便;帆船による郵便輸送;蒸気船による郵便輸送;航空郵便)
著者等紹介
星名定雄[ホシナサダオ]
1945年東京に生まれる。法政大学経営学部卒業。通商産業省(現経済産業省)に35年間勤務。情報通信史・イギリス郵便史を長年研究。交通史学会会員、郵便史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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