内容説明
著名な宗教史学者・アッシリア学者である著者が、編集者モンサクレを聴き手に物語った古代メソポタミア文明物語。自らの研究史を縦糸に、メソポタミアにおける文学の発生、呪術、卜占、宇宙観、学問、宗教、裁判と経済、ギルガメシュ叙事詩など、旧約聖書の背後に刻まれた人びとの豊かな営みを横糸に、読者を古代世界へと誘う。
目次
1 勉学期間
2 粘土で作られた記録書―メソポタミアとアッシリア学の成立
3 文字記号物語―文字の発明
4 メソポタミアの人々の宇宙観と宗教体系
5 日常と学術
6 バビロニアの多神教と旧約聖書の一神教
7 ギルガメシュ
8 歴史と宗教史―あるアッシリア学者の眼差し
著者等紹介
ボテロ,ジャン[ボテロ,ジャン] [Bott´ero,Jean]
1914年、南フランスのニース近郊に生まれる。カトリック・ドミニコ会修道院付属の神学校で聖書学、神学、哲学等を修めるが、やがてパリ国立高等研究院のR.ラバット教授の指導のもとにアッカド語、メソポタミア文献・歴史学を学び、フランス国立科学研究機関研究員を経て、1958年よりパリ国立高等研究院教授。2007年死去
松島英子[マツシマエイコ]
1948年に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科、同大学院において美術史を専攻した後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等研究院においてアッシリア学を学ぶ。富山大学助教授、中近東文化センター研究員、中京女子大学人文学部教授を経て、現在、法政大学キャリアデザイン学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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