出版社内容情報
東西の諸民族の間で展開された多彩な習俗を比較民族誌の手法で考証し,その個別性と普遍性の考察を通じて,事物の根底に横たわる文化の始源の姿を浮き彫りにする。
内容説明
死と再生、旅と交易、変身と他界、浄土と聖性などをめぐって古今東西の諸民族の間で展開された多彩な習俗を比較民族誌の手法で対照しつつ、その個別性と普遍性の考察を通じて祭りと信仰の基本構造を説き、事物の根底に横たわる文化の始原の姿を浮き彫りにする。
目次
1 習俗の始原をたずねて(初物の話;大地のへそ)
2 死と再生の民俗(あべこべの世界;木の枝と再生;死者を打つ話)
3 旅と交易の民俗(巡礼道の起源をたずねて;沈黙交易)
4 変身の文化をめぐって(獣皮を被る人;ユーラシアの変身・変化思想;蛇の伝承と女性)
5 浄土と聖性(世界楽園マンダラ;聖なる盃;ピラミッドと聖域;前方後円墳とピラミッド;羊の話 東と西)