出版社内容情報
ギリシア,イラン,エジプト,アフリカ,中国,朝鮮,日本など,諸民族の王権にまつわる習俗と伝承の異同を比較考証し,王と民衆のつくる民俗空間の構造をさぐる。
内容説明
ギリシア、イラン、エジプト、アフリカ、中国、朝鮮、日本に伝わる始祖伝説や即位儀礼、供犠、死と再生の神話など、王権にまつわる習俗と伝承の異同を比較考証し、王と民衆のつくり出す民俗空間の構造を浮き彫りにする。
目次
王権の神話と現実(王権の神話と現実;即位の神話;スサノオと王権の移行;王の再生と狩猟)
始祖の誕生(始祖の誕生―竜と熊の場合;卵生神話とその背景;羽衣の話;捨子の話;捨子と再生)
王墓と神殿(カアバ論;八角表象の意味するもの;八角表象のルーツを探る;ナクシュ・ロスタムのアケメネス王墓について;「瞻星台」の謎)