出版社内容情報
日本軍は部隊ごとに公式記録として陣中日誌の作成を義務づけていた。従来の研究は「慰安婦」の被害に焦点をあてていたが、著者は現存する膨大な陣中日誌を掘り起こし、慰安所制度の主体が軍であったことを実証する。日誌に記された慰安所の設置経緯、兵士の休日と慰安所の利用の一致、性病対策の指令が、その事実を指し示す。対象地域は満州・中国・台湾やフィリピン、シンガポール、沖縄まで広範にわたる。
【目次】
はじめに
第1章 慰安所制度の前史
1 陸軍の関係法令
2 満州事変期の性買売施設
第2章 日中戦争の勃発と慰安所の設置
1 開戦初期の戦況
2 中支那方面軍と慰安所
3 性病の実態とコンドームの調達
4 日本軍の給与と軍票
第3章 慰安所の設置と利用の実態
1 野戦重砲兵第一四連隊と慰安所
2 第三師団歩兵第六八連隊第三大隊と慰安所
3 独立攻城重砲兵第二大隊と慰安所
4 第一一師団と台湾の慰安所
第4章 慰安所制度の定着
1 大規模な戦闘と慰安所の開設
2 徐州戦と慰安所
3 武漢戦・広東戦と慰安所
4 独立山砲兵第三連隊と慰安所
第5章 第五師団歩兵第九旅団と慰安所利用の長期化
1 日中戦争期の慰安所
2 アジア・太平洋戦争期の慰安所
第6章 アジア・太平洋戦争期における地域別の慰安所制度
1 中国の状況
2 シンガポールとマレー半島の状況
3 ビルマの状況
4 フィリピンの状況
5 蘭領東インドの状況
第7章 沖縄戦と慰安所
1 日本軍の配置とその変化
2 伊江島の慰安所
3 独立混成第四四旅団と慰安所
4 第六二師団の慰安所制度
5 第二四師団と慰安所
6 沖大東島の慰安所
おわりに
訳者あとがき
原注
人名索引/部隊名索引
内容説明
一次史料から浮かび上がる加害のシステム。日本軍は部隊ごとに公式記録として陣中日誌の作成を義務づけていた。従来の研究は「慰安婦」の被害に焦点をあてていたが、著者は膨大な日誌を掘り起こし、慰安所制度の主体が軍であったことを実証する。日誌に記された慰安所の設置や性病対策の指令、兵の休務日と慰安所の利用の一致が、その事実を指し示す。
目次
第1章 慰安所制度の前史
第2章 日中戦争の勃発と慰安所の設置
第3章 慰安所の設置と利用の実態
第4章 慰安所制度の定着
第5章 第五師団歩兵第九旅団と慰安所利用の長期化
第6章 アジア・太平洋戦争期における地域別の慰安所制度
第7章 沖縄戦と慰安所
著者等紹介
河棕文[ハジョンムン]
韓信(ハンシン)大学日本学科教授。専門は日本近現代史。ソウル大学人類学科を卒業して東京大学日本史学科で修士と博士の学位を取得。戦争と労働力動員、天皇制と民主主義、植民地主義などを研究するかたわら、日本軍「慰安婦」問題をはじめとする韓日関係の争点についても追究する
金富子[キムプジャ]
東京外国語大学名誉教授。専門は植民地朝鮮ジェンダー史、最近は植民地公娼制、現代韓国の性売買・性搾取研究。2000年女性国際戦犯法廷でVAWW‐NETジャパン・調査チームを担当。現在は、日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会(Fight for Justice)共同代表。主な著作に、『植民地期朝鮮の教育とジェンダー』(世織書房、2005年、女性史学賞受賞)など
大畑正姫[オオハタマサキ]
日韓通訳、翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



