出版社内容情報
いま、手仕事はどうなっているのか──多摩地域の織物をめぐる、養蚕農家・市民グループ・織物作家・研究者によるシンポジウムの記録。
内容説明
産業としての衰微の後に残された“生き方”としての手仕事をめぐる熱意・関心・行動力に光を当てる。
目次
第1部 手仕事をめぐる談話―シンポジウムとインタビューより(真綿をつくる;「多摩シルクライフ21研究会」とは?;多摩の織物史―八王子織物を中心に;中国・ブラジルの生糸が八王子へ;八王子で養蚕を極める;農村の生活技術を継承する―手仕事の思想;布を織る技術者―絹の社会的意味を求めて;生活とものづくり―織物と農業と自然;色は生きている―「草木染」の本来;手仕事の現在を語る)
第2部 布を考える―論文と資料(テキスタイル研究の視座―自然、文化、人間の関係から;日本蚕糸外史;多摩の織物をめぐって;明治・大正八王子織物の生産様式―『八王子織物図譜』に描かれた歴史;蚕糸・絹の道を歩む;繊維博物館の役割―これまでとこれから)
著者等紹介
田中優子[タナカユウコ]
法政大学社会学部教授。専門は近世(江戸)文学、近世(江戸)文化、アジア比較文化。『江戸の想像力』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞)。2005年、紫綬褒章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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