内容説明
二十余年におけるフィールド調査をもとに、下北半島・恐山を中心に伝承される巫俗の実態を収集・整理するとともに、「イタコ」や「カミサマ」の成巫過程と巫儀の内容を克明に記録・解読してわが国民間信仰の古層を探り、日本人の他界観・霊魂観をめぐる民俗資料を集成する。
目次
序篇(巫俗の現代的意義;民間の口寄せ巫女について;日本巫俗の研究史;課題と研究法)
本篇(イタコと民間信仰;恐山信仰と他界観;死者儀礼と霊魂観)
終篇(下北のシャーマニズムと民間信仰;民間巫者としてのカミサマの様態;日本における民間巫者の様態)