出版社内容情報
生地オーデンセを訪ね,自伝や『即興詩人』を深く読み込み,その生い立ちから愛と性まで,隠蔽や故意の脱落にみちた文章の背後に潜む「仮面の詩人」の素顔に迫る。
内容説明
生地を訪ねて旅し、自伝や『即興詩人』を深く読み込み、仮面の詩人の素顔に迫る。
目次
コペンハーゲン、そしてオーデンセ―アンデルセンと出会う町
『自伝』に隠された生涯を探る―アンデルセンの“詩と真実”
旅する人のドイツ―アンデルセンとドイツ・ロマン派
ベルテル・トーヴァルセン―アンデルセンが敬愛した彫刻家
記憶に刻まれた「人魚姫」―トーマス・マンにとってのアンデルセン
淫蕩の血に対する怖れ―アンデルセンの愛と性
仮面の自伝『即興詩人』―アンデルセンの実人生と重ねて
「赤い靴」のシンボリズム―アンデルセンの靴への想い
著者等紹介
藤代幸一[フジシロコウイチ]
1932年に生まれる。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。現在、同大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。