内容説明
江戸に開花した落語や怪談、見世物など庶民文化の中に“異界”の構造を読み解き江戸から東京へ、前近代から近代へと貫流する都市の闇を照射する。
目次
江戸の都市伝説―三河島の耳無不動伝説と山東京伝
三遊亭円朝の怪談に隠された“王権と幽霊”の物語―「怪談乳房榎」と「怪談牡丹灯篭」
落語の「悪」から浮かび上る江戸の都市構造
見世物―歌舞伎の源流
戸隠山の鬼―都市の異界と山の異界
都市の盛り場―江戸から東京へ
著者等紹介
内藤正敏[ナイトウマサトシ]
1938年東京生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。現在、東北芸術工科大学大学院教授、東北文化研究センター研究員。写真家、民俗学者。土門拳賞、日本写真協会年度賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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