出版社内容情報
鎌倉後期から「南北朝動乱」に至る転換期に活動した悪党.海賊をめぐる論争史を展望,その実体を究明しつつ,この時期の政治・社会情勢を論ずる。網野史学の原点。
内容説明
日本中世史の把握を左右したとさえ言える戦前からの論争史の検討をはじめ、悪党・海賊の実体と系譜を探り、農村と領主経済の動向を展望し、新関停止・海賊禁圧・神人公事停止、さらに酒麹役賦課の諸令などこの時期の政治情勢と社会変動の焦点を示す諸史料を実証的に分析した、1959~94年の35年間に及ぶ諸論考を集成。
目次
序章 いわゆる「南北朝動乱」の評価をめぐって
第1部 鎌倉後期の社会と政治(「関東公方御教書」について;文永以後新関停止令について;豊後国六郷山に関する新史料)
第2部 鎌倉末・南北朝期の社会と政治(鎌倉末期の諸矛盾;悪党の系譜―『太平記』を中心に;楠木正成に関する一,二の問題;鎌倉幕府の海賊禁圧について―鎌倉末期の海上警固を中心に;造酒司酒麹役の成立―室町幕府酒屋役の前提;元亨の神人公事停止令について―後醍醐新政初期の政策をめぐって;倉栖氏と兼好―林瑞栄『兼好発掘』によせて)
終章 悪党と海賊
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