出版社内容情報
スパルタクス蜂起の全過程を展望し,奴隷軍の構成等の細部を追究する一方,トラキア社会との関連を探り古代地中海世界に位置づける。半生をかけた研究の成果。
内容説明
地中海世界のなかの〈奴隷戦争〉。前著『反乱論序説』以来24年、著者は、蜂起の過程と局面及び奴隷軍の構成等々の細部を追究する一方、巨視的にトラキア社会との関連を探り、地中海世界における位置づけを試みるなど、〈反乱〉から〈蜂起〉へ、さらに〈戦争〉へとその見方を深めて国際的に研究をリードしてきた。スパルタクス研究に半生を捧げた著者の最後の「中間報告」である。
目次
第1部 スパルタクス蜂起と古代トラキア(スパルタクス蜂起と古代トラキア;スパルタクスの生い立ちとトラキアにおける反ローマ闘争 ほか)
第2部 スパルタクス蜂起をめぐる諸問題(スパルタクス蜂起の勃発年代について;スパルタクス軍の再南下をめぐって ほか)
第3部 スパルタクス蜂起からイタリア奴隷戦争へ(キケロとスパルタクスの蜂起;スパルタクスの「反乱」から「イタリア奴隷戦争」へ)
-
- 和書
- 古文単語革命99