内容説明
“人にして魚”という、人間の想像力が自然との関わりにおいてつくり上げた“異形のもの”の文化を浮き彫りにする。
目次
第1部 ヒトと人魚―文学・歴史・民俗(人魚の生いたち―東西人魚誌;古文献の中の人魚たち;文芸作品の中の人魚たち;人魚伝説の諸相;人魚塚と人魚伝説;世界に伝わる人魚話)
第2部 モノと人魚―美術・工芸・文化(装飾・デザインと人魚;芸術・文化の中の人魚;美術館の中の人魚;街角を飾る人魚;現存する人魚)
第3部 人魚百話(瓦版紙上の人魚;風刺画と人魚;人魚の持ち物;八百比丘尼の入定洞;子育てをする人魚;人魚とヒトとの交接;人魚を祀る神社;妙薬としての人魚と真珠;人魚出版物の受難;人魚を愛したシェークスピア;人魚を唄う歌;人魚映画・紙上鑑賞―銀幕を飾った人魚たち;キリスト教会と人魚―二股の人魚;メミングウェイ・ホームの人魚;海底地名になった人魚―「人魚のハエ」;人魚出現の年代記)
著者等紹介
田辺悟[タナベサトル]
1936年神奈川県横須賀市生まれ。法政大学社会学部卒業。海村民俗学、民具学専攻。横須賀市自然博物館・人文博物館両館長、千葉経済大学教授を経て、千葉経済大学客員教授。文学博士。日本民具学会会長、文化庁文化審議会専門委員などを歴任。著書に、『日本蜑人(あま)伝統の研究』(法政大学出版局・第29回柳田国男賞受賞)ほか。平成20年春叙勲旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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