内容説明
沿岸部に石垣を築き、潮夕作用を利用して漁獲する原初的漁法をめぐって、日・韓・台に残る遺構をつぶさに調査・分析し、その形態と構造、技術と操業の実態、所有と管理・保存法などを明らかにして、東アジアの伝統的漁撈文化を浮彫にする。
目次
第1章 石干見の分布
第2章 石干見の形態と構造
第3章 石干見の所有と用益
第4章 沖縄・小浜島の石干見
第5章 奄美諸島および五島列島の石干見漁撈
第6章 韓国の石干見漁業
第7章 澎湖列島における石滬の研究
第8章 澎湖列島における石干見漁業史
第9章 澎湖列島吉貝嶼における石滬の漁場利用
第10章 東アジアの石干見研究―まとめと課題
著者等紹介
田和正孝[タワマサタカ]
1954年生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。関西学院大学文学部教授。専門は漁業文化地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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